本日は、DCユニバースが1から再構築したということで、新DCユニバースの内容な新作10本について、また注目ポイントについて解説していきます!
ジェームズ・ガン監督の再構築に関する翻訳文
やあ、皆さん。DCスタジオ共同代表のジェームズ・ガンです。多くのみなさんがご存知のように、これまでのDCは長い間、映画とテレビ作品が繋がっていませんでした。僕とピーター(・サフラン共同代表)の仕事のひとつは、DCUの映画、テレビ、ゲーム、そしてアニメ作品をつなげること。キャラクターたちは一貫して同じ役者が演じ、一つのストーリーとして機能させます。 その外側での展開、例えばマット・リーヴスのバットマン(編注:『ザ・バットマン』とその関連作)や、トッド・フィリップスのジョーカー(編注:2019年の映画『ジョーカー』とその続編)、「ティーン・タイタンズGO!」は、“DCエルス・ワールド”として区別します。メインストリームとなる一連のDCUの外側のものとなります。
ピーターと僕はとても幸運なことに、4作の企画をこれからの1年で控えています。まずは『シャザム!~神々の怒り~』。シャザムといえばこれまでも、DCUでの独自性がありました。これは『ザ・フラッシュ(原題)』にうまく直結します。 『ザ・フラッシュ』は素晴らしい映画で、僕は大好きなのですが、これはDCユニバース全体をリセットする作品です。それから『ブルー・ビートル(原題)』へと入っていきます。DCUのおいしい部分を担う子の、素晴らしい映画です。 それから『アクアマン2』です。これが、今後のいくつかの企画に直接続いていきます。その企画たちを、これからご紹介します。
旧作はどうなる?
では、これまでのスーパーマンやバッドマン、ジョーカーなどの大ヒットを記録した映画はどうなるのでしょうか。
これについては、先ほどもガン監督が言っていたように、『DCエルス・ワールド』として別のユニバースの話にするようです。このDCエルス・ワールドでは、これまで通りの予定でスピンオフや続編が公開されるとしています。
これから公開が控える映画たちが、正式なDCUとして発展していくのでしょう。
新DCヒーローは誰?
現在公開が決定している作品は、以下になります。コメントはジェームズ・ガン監督の翻訳から抜粋しています。
第一章『Gods and Monsters』
- 「クリーチャー・コマンドー」
『クリーチャー・コマンドー』はアニメシリーズで、僕が全話を執筆します。DCの中でもちょっと異色作となり、キャラクターがアニメの中に入ったり、アニメから飛び出したりします。主に実写で演じる俳優も声優も同一人物となります。
- 「ウォラー」
ヴィオラ・デイヴィスが演じたアマンダ・ウォラーの物語です。ヴィオラ・デイヴィスがピースメイカーのメンバーとチームアップします。ドラマ「ウォッチメン」クリスタル・ヘンリーと、「ドゥーム・パトロール」ジェレミー・カーヴァーが原案を手がける物語です。奇想天外の素晴らしいストーリーで、皆さんにお見せするのが待ちきれません。
- 『スーパーマン レガシー』
よし、次は一大企画ですよ。DCUの真の始まりです。ズバリ、『スーパーマン レガシー(原題)』。僕が執筆します。現在、執筆の真っ只中で、素晴らしい時間を過ごしています。このスーパーマンは2025年7月11日、劇場で公開されます。
- 「ランタンズ」
次の企画は、HBOのテレビドラマシリーズとして放送されます。「ランタンズ(原題)」です。グリーンランタンのジョン・スチュワート、ハル・ジョーダンの2人の物語。別のランタンたちもチラっと登場しますけどね。地球が舞台で、グリーンランタンの2人が宇宙警察として地球を見守る、「TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ」風のTVドラマです。そこで彼らは恐ろしいミステリーを発見していくわけですが、これがDCU全体に繋がっていくことになります。
- 『ジ・オーソリティー』
次は大作映画、『ジ・オーソリティー(原題)』!『ジ・オーソリティー』は僕の肝いり企画です。コミック「ワイルドストーム」のキャラクターに基づくもので、彼らがDCUに導入されます。DCUの主要キャラクター全員と相互作用していきます。ジ・オーソリティーはスーパーヒーローのグループで、世界は崩壊しており、その修復のためなら手段を選ばないという連中です。かなり変わったスーパーヒーローものになると思います。
- 「パラダイス・ロスト」
そして僕たちは「パラダイス・ロスト(原題)」というテレビシリーズも進めています。「パラダイス・ロスト」は主にワンダーウーマンの故郷セミッシラの名で知られるパラダイス島の物語。「ゲーム・オブ・スローンズ」のウェスタロス(編注:同作の舞台となる大陸)のような感じで、パラダイス島の住民を描くものになります。
- 『ブレイブ&ボールド』
DCUにおけるバットマンをご紹介します。『ブレイブ&ボールド(原題)』です。『ブレイブ&ボールド』は、バットマンと彼の実子であるダミアン・ウェインの物語。グラント・モリソンの素晴らしいコミックが原作。僕はダミアン・ウェインのロビンが大好きなんです。彼は小さなアサシンで、バットマンもその標的になる。2人の物語になるわけですが、これが言わばDCU版「バットファミリー」の始まりになります。
次に控えるのはTVシリーズの「ブースターゴールド(原題)」。ブースターゴールドといえば、コミックで大人気のカルト・ヒーローですね。魅力的な男で未来の負け犬。未来のテクノロジーを携えて現代に戻ってきて、スーパーヒーローになって人気者になろうとするんです。ペテン師症候群を描くスーパーヒーローものとして、HBO Maxで展開します。
- 「スーパーガール:ウーマン・オブ・トゥモロー」
昨年刊行されたコミックの中で僕のお気に入りは、トム・キングによる「スーパーガール:ウーマン・オブ・トゥモロー(原題)」。我々は、これをSF超大作にします。スーパーマンは地球に送られ、両親に愛されて育った男という設定ですよね。今作のスーパーガールは、クリプトン人に育てられ、周囲のみんなが恐ろしい形で死んでいくのを見ていました。なので、もっと疲れ切ったキャラクターなのです。
- 「スワンプシング」
最後にお話しするのは「スワンプシング(原題)」。スワンプシングという怪物のオリジンを描く、とてもダークなホラー作品です。これは他のDCUからは外側の作品になるのですが、それでも他のストーリーとも絡んでいくものになります。
まとめ
ガンの紹介方法で注目したいのは、人気ドラマ作品を例えに持ち出していることです。「ランタンズ」は「TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ」風、「パラダイス・ロスト」は「ゲーム・オブ・スローンズ」風になると予告しています。これまでのDC映画やドラマは基本的にスーパーヒーローものの在り方に忠実なものが多かったため、異なるジャンルの作風を取り入れながら、ストーリーテリングに幅を持たせる展開に期待できそうですね!楽しみです。
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